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G・A作戦準備室

サークル重力天使のほめぱげ。主にダラダラとした告知とかキッチリとしたどうでも良い話。      発行する同人誌には18禁の物もありますが、ここは全年齢なのです。

鉄のフライパンを買った

クソどうでもいい日常とかツイッターでつぶやけばいいじゃんって思ったけれど、
わりと感動的な体験なのでブログで書く。
その前に色々と個人的な事情もあるので簡単に今の状況を生存報告も兼ねて書かねばならないと思う。

十年近く住んでいた豊島区から、母の実家のある神奈川県横須賀へと引っ越すことになった。
すでに祖父母も亡くなって久しい空き家となったこの家に、母や妹も数年前までは住んでいたのだが、結局誰も根付かず手付かずとなっていたため、ボクが住むことになった。
引っ越し前後のどったんばったん大騒ぎは当時のツイッターのログあたりを読んで頂くとして、3月から晴れて神奈川県民となったわけです。

そうした引っ越しに関連した書類やらなにやらの整理も終わり、日本国民が生活できる最低レベルの物理的な環境が整いつつある中、引っ越し荷物の中にあったある物が目についた。
それがこれまで使っていたフライパンだ。
すでに使用して三年目。表面のテフロン加工がハゲはじめており、新しい物を買わなければならなかった。
実はこの家には祖母や母の残していたいくらかの調理器具があったのだが、なぜかフライパンだけは一つとしてまともな物がなかった。
「これは早く新しいフライパンを買わねばならぬ」とまるで国家存亡の危機を両肩に背負った政治家のようなフレーズが頭に浮かぶ中、以前ネットサーフィンの合間に見ていた「鉄のフライパン」のことが頭をよぎった。
「手入れが簡単」「料理の味が一段上がる」そんなネットにある一文字0.5円くらいの記事は普段ならば読み飛ばすのだが、割とちゃんとした料理関連の記事やコラムなどでも同じようなフレーズを目にしていたのが理由だ。
「誰も彼もが言っていると言うことは、料理を本格的にする人にとっては常識的な感覚として身についている言葉なのでは」
鵜呑みにするのはどこかミーハーになってしまう気もしていたが、いずれにせよ、フライパンは買わねばならぬ。

そこで揺りかごから墓場まで取り扱っているネット通販サイトアマゾンさんで「フライパン 鉄」と検索をしてみた。
するとプロが使うような一つ5桁円の代物から3DSソフト一本分くらいの物がズラリと並ぶ。
しかし、飲食業界経験半年のボクがいきなりプロ用の本格的なフライパンを手にしても、主婦が買い物用にフォーミュラーマシンを手に入れるようなものだ。
出来る限り安くて、レビュー件数や評価も高い物をセレクトした結果がこれだ
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和平フレイズ 鉄フライパン 26cm IH対応 GR-9748

お手頃どころか掲載されてるほぼ最安値の物だ。物が悪くても「まぁしょうがないか」と買い直せる安物買いだったわけだ。
だが、その印象は実際に使用してみて全く変わる。

さて、実物が届いてさっそく調理をしてみた。
最初の調理ネタは冷凍チャーハンだ。
食材もそんなに無いし、実験も兼ねている調理だったので完全に妥協した形なのだが、いきなりボクはこの調理器具の威力を思い知ることになる。
冷凍チャーハンを炒める場合、フライパンには油をしかず、そのまま温めるのが普通なのだが、鉄フライパンに限っては最初に油をしかないといけない。さらに油を投入する前にはフライパンそのものもキッチリ温める必要がある。
目安となる手順だが
1.コンロにかけたフライパンから煙が多少あがるくらいまで温める
2.油は気持ち多めに投入
3.軽く手をかざして熱を感じるまで油も熱し、コンロの火力を落として食材投入

大まかにこんな感じだ。
フライパン表面のサラダ油がアツアツになったタイミングで冷凍チャーハンを投入。
直後に映画やCMのワンシーンで使われるような「ジューーーーッ!!!」と言う音が聞こえる。
あのSEは誇張表現では無かったのだ。
焦げ付かぬようにチャーハンを菜箸でガンガンかき混ぜつつ、熱を通していく。
この段階でチャーハンの変化に気づく。
明らかに熱の通りが早い。米一つ一つの光り方が違う。
以前であれば、冷凍による水分でベッシャリとした感じがあったのだが、鉄フライパンの場合は違う。光っているのだ。
さらに調理時間もこれまで3分かかっていた所が、食材投入から約2分で完了。更に盛り付け、その場で食べ始める
「う、うまい!?」
所詮は冷凍チャーハン、所詮は素人の男飯、そんなネガティブ要素が吹き飛ぶ程、格段に味が違う。
今までと同じようにただ炒めただけなのに、何かが違う。
よく言われる「鉄フライパンは表面の鉄分が食材に含まれるから」と言う話を鵜呑みにしたとしても、説明がつかない劇的な変貌だ。
これまでのテフロンフライパンで食べていた同じチャーハンがスラム最下層の配給飯だとすれば、この瞬間に口にしたそれは母ちゃんが作ってくれたメシ程度まで味が上がっている。
感動のあまり、用意していたお茶を飲むのも忘れて一気にかき込んだ。感動的だった。

すぐさま食べ終え、シンクに皿を放り込もうとした時に目に入る使用済みの鉄のフライパンは「どうだ、目が覚めたか、ボウズ(CV神奈延年)」と言っているようにも見えた。無論、これはボクの幻聴だ。
だが、その幻聴に答えるようにボクはすぐさまたわしを手にフライパンを洗う。
鉄のフライパンに洗剤は厳禁だ。表面の油を削ぎ落としてしまう。これは鉄の調理器具全般に言えるのだが、油をなじませることで、より食材との一体感を生み出すため、手入れは水かお湯を使い、たわしでガシガシと洗ってやるのが正しい向き合い方となる。
目に見える汚れを全て洗い流し、再びコンロにかけて水分を飛ばす。
わずかでも水気があれば鉄は簡単に錆びてしまう。アルミやステンレスと違い、鉄はこの点に関し極めてデリケートだ。どんなイケメンにだって弱点があるように、鉄は水に弱い。ランサーだってセイバーに切られれば死ぬ。薩長は新選組にぶち転がされる。古事記にもそう書いてある。
だが、先程聞こえた幻聴(CV神奈延年)を胸にボクはこの1500円の鉄のフライパンと付き合っていくことにする。
あと神奈延年さんのキャラで一番好きなのは蒼き伝説シュートの白石です。

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