G・A作戦準備室

サークル重力天使のほめぱげ。主にダラダラとした告知とかキッチリとしたどうでも良い話。      発行する同人誌には18禁の物もありますが、ここは全年齢なのです。

東太平洋戦線、異常ナシ

『ブラスター2より本部へ! もうこちら右翼は持ちませんッ!』

通信途絶。
いつの時代も人は言う。
進みすぎた科学は魔法だ、と。


そして、その『魔法』が人に牙を剥いた。


魔法、それはその時代の科学で説明の付かない現象
魔法、それは人の範疇外の物事
魔法、それは『魔』の『法』

かつて、人々は望んだ。
空を自由に飛べたらと。
お菓子の家があったらと。

人が望めば、それは実現する。
それが人間の力だ。
いつしか、人は空を飛ぶための術を手に入れ、今や望むがままに空を移動する機械を作り上げた。
財を尽くして、砂糖菓子の家を築いた。
いつでも、誰でも火を灯す方法を得た。
様々な犠牲と、資源を食い潰してまで。


過去の人々が見れば、それは異様な光景だろう。
だが、それは必然なのだ。
目の前で起きている物事は事実であり、嘘偽り無い出来事だ。


素手で殴りあう、二人。

片や鍛え磨かれた、しなやかで力強い筋肉を魅せて舞う者


片や見るからに貧弱そうな肉体ながらも戦う物


ああ、なんだ。勝つのは前者だ。
誰もがそう思った。
だが、見る者全てがその戦いを知った時……世界は、変わった。

前者――鍛え抜かれた肉体で振るわれる豪腕。円の如く美しい弧を描く爪先。その全てがまともな命中をする事も無く。

後者――華奢な肉体にどんなカラクリがあるのか。異常とも取れる物理運動で相手の攻撃を回避し、返す。

まるで打ち合わせたかの如く、美しい舞を踊るケモノ。
まるで計算されたかのような、精密機械のような人形。

人々が望んだ結果が……ここにあった。
人々が望めば、それはどんな物でも在り得てしまう。

人々は望んだ。
もっと速く、もっと強くなれないのかと。
結果として手に入れたのが文字通りの『魔法』だった。
それまで未確認であった『魔術』なる代物が登場して、人々は変わってしまった。
いつしか、それは誰しもが知る『学問』となり……もっと速く、強くと願った末にスポーツや格闘術にまで『魔術』を取り込んだ。
素手で当たり前のように鉄を割り、音速に達するまでの速さで駆けるようになっていった。

人々は望んだ。
かつて、自らが神と呼ぶ存在と同じ所に駆け上がる事を。
結果として手に入れたの。機械で組まれた『自らの形に似た存在』だった。
感情までもプログラムし、自立思考自立行動自立成長を行う人形……最初は誰しもが憧れた。
愛玩、性欲、家事手伝い、建築……そして戦争。
いつしか、彼等はアシモフの唱えた原理を壊していった。

人は……人々は、望んだものを手に入れなければ気の済まない欲求の生き物だ。
その結果が起こったのが究極の科学『魔法』と極限の魔術『科学』のぶつかりあいだ。
本当に、こんな事が、こんな結末が、人々の望んだものの究極なのだとしたら……こんなにも愚かな事がその結果なのだとしたら。


――!
――――!!
―ッ!
―――――!!
―――――――――……。



Flip・Flop


まるで、悪夢だった。
そう、あれは正に悪夢だ。
戦争に正義があるか、ないか。
そんなレベルではない。
あれは、戦争ですらない。ただの地獄だ。
頬まで伝う油汗が、まるで現実味を伴わない物事のようにすら思えてしまった。
以前見た戦争のような夢……あの時も良く出来た小説のような夢だと思った。
夢の原理は分かっている。
だからこそ、今見ていた夢に恐怖する。
私は、『アレ』について調べているのかと。
何も疑う事無く。ただ逃げるように、忘却してしまいたい衝動に狩られたが、以前の夢のように、灰色掛かった朝焼けの下で枕元のノートに全てを書き記した。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://scarletshow.blog112.fc2.com/tb.php/7-a009d4c7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad